
重要:最終注文期限は終了しました(2026年11月5日更新)
PCN-2824に記載されたLTB対象品の最終注文期限は、2026年10月28日に終了しています。現在は、期限内に受諾された注文の受注残・出荷予定、残存在庫、代替候補を確認してください。最終出荷日は2027年4月28日ですが、供給可能な場合に限られます(subject to availability)。期限後の追加注文受付や在庫の確保を示すものではありません。
結論:PCN-2824は207注文コードが対象、LTBの最終注文期限は終了
最終更新日:2026年11月5日|前回更新日:2026年10月20日
Diodes Incorporatedは、PCN-2824(通知日2026-04-28、実施日2026-10-28)でZetex系のディスクリート製品のEOLを通知しました。PCNに掲載された表は207注文コードです。Life Time Buy(LTB)対象品の最終注文日は2026-10-28で、期限は終了しています。最終出荷日は2027-04-28で、出荷はsubject to availabilityです。
購買・資材・SCM担当の方は、自社BOMとの照合に加え、受諾済み注文の残数・出荷予定、手元在庫と流通在庫、代替候補の評価状況を確認してください。
背景:PCN、EOL、LTBの基本整理
PCN(Product Change Notification)は、メーカーが製品の仕様、製造拠点、供給状況などを変更する際に顧客へ出す正式な通知です。今回のPCN-2824は、その中でも供給終了を意味するEOL(End of Life)を告げる内容です。Zetex系は、バイポーラトランジスタやMOSFETなど、長期にわたり産業機器、通信機器、民生機器などで使われてきたディスクリート製品群です。設計が古い機器ほど、BOMに型番が残っている可能性があります。
LTB(Life Time Buy)は、供給終了前に顧客が最終的な数量をまとめて発注できる制度です。ただし、LTBはあくまで「最後の注文機会」です。発注した数量が、将来の需要に対して多すぎても少なすぎても問題になります。少なければ生産が止まり、多ければ在庫を抱え、保管や棚卸評価の負担が増えます。したがって、LTBは単なる発注作業ではなく、需要予測と設計変更計画を組み合わせた意思決定として扱う必要があります。
確認済み事実
- 通知日:2026-04-28
- 実施日:2026-10-28
- 対象:PCN掲載表の207注文コード
- LTB対象品の最終注文日:2026-10-28(期限終了)
- LTB対象品の最終出荷日:2027-04-28(subject to availability)
4つの表の内訳
| 区分 | 推奨代替 | LTB | コード数 |
|---|---|---|---|
| Table 1 | なし | なし | 18 |
| Table 2 | なし | あり | 181 |
| Table 3 | あり | なし | 2 |
| Table 4 | あり | あり | 6 |
合計は18+181+2+6=207です。表の分類から数えると、LTBありは187コード、LTBなしは20コードです。大半は代替なしでLTBありの区分(Table 2)に入っています。
表の読み方として、特に注意したいのはLTBなしの20コード(Table 1と Table 3)です。これらには当初からLTBの機会がなく、2026-10-28の最終注文期限は適用されません。現在の受諾済み注文や残存在庫の状況は、メーカー・販売店への個別確認が必要です。Table 1は代替もLTBもないため、該当品を使用している場合は、設計変更または他社品への切り替えを最優先で検討する区分です。一方、Table 3は推奨代替が示されているため、評価の出発点を持てます。
代表的な対象型番
PCNに掲載されている代表的な型番は次のとおりです。ここに挙げたもの以外にも対象があるため、必ず公式PCNの表で完全型番を確認してください。
- バイポーラトランジスタ系:FMMT411、FMMT411Q、FMMT413、ZTX415、ZTX555、ZTX600、ZTX694B
- MOSFET系:ZVN0545A、ZVN2106A、ZVN4306AV、ZVP0545G、ZVP4424G
- ZXM/ZXMシリーズ:ZXM61N02F、ZXM61N03F、ZXMN3A14F、ZXMP6A13G、ZXMP10A18G
末尾のサフィックス(TA、TCなど)やパッケージ、梱包形態の違いで、別の注文コードとして扱われます。たとえば同じ基本型番でも、リール径の違いで別コードになることがあります。BOM上で基本型番しか管理していない場合、どのコードが対象かを見落としやすいため、実際に発注している完全型番で照合してください。
メーカー推奨の代替品
推奨代替が示されているのは次の8組です。
| 対象注文コード | 推奨代替 |
|---|---|
| ZXM61N02FTC | DMN2053U-13 |
| ZXM61P03FTC | DMP3165L-13 |
| ZXM61N02FTA | DMN2053U-7 |
| ZXM61N03FTA | DMN3061S-7 |
| ZXM61P02FTA | DMP2110U-7 |
| ZXM61P03FTA | DMP3165L-7 |
| ZXMN3A14FTA | DMN3061S-7 |
| ZXMP6A13GTA | DMP6250SEQ-7 |
代替品評価で比較すべき項目
MOSFETを例にすると、置き換え評価では次の項目を旧品と新品で並べて比較すると、抜け漏れを減らせます。
- 絶対最大定格:ドレイン・ソース間電圧、ゲート・ソース間電圧、連続ドレイン電流。回路上のワーストケースに対して余裕があるかを確認します。
- ゲートしきい値電圧(VGS(th)):ロジックレベルで駆動している場合、駆動電圧で十分にオンするかを確認します。
- オン抵抗(RDS(on)):測定条件(ゲート電圧、電流)が揃っているか確認します。発熱や効率に直結します。
- 容量・ゲート電荷:スイッチング速度、ドライブ回路の負荷、EMIに影響します。
- パッケージと熱特性:外形、ピン配置、推奨ランドパターン、熱抵抗が既存基板に適合するか確認します。
- ボディダイオード特性:逆流や還流を使う回路では、順方向電圧や逆回復特性も確認してください。
バイポーラトランジスタの場合は、電流増幅率(hFE)、飽和電圧、コレクタ電流、スイッチング時間が主な比較軸です。推奨代替が示されていない品については、これらの条件を満たす他社のピン互換品を探すことになります。
調達への影響:事実と見通しを分けて整理
PCNから確認できること
- LTB対象品の最終注文期限は2026-10-28で、すでに終了しています。
- 最終出荷は2027-04-28までですが、subject to availabilityです。
- 207コードのうち推奨代替があるのは8コードで、大半は代替の提示がありません。
現時点で確認していないこと
在庫、価格、納期は確認していないため、ここでは断定しません。流通在庫や市場価格の動きも、今後の状況次第です。一般論として、EOL通知後は流通在庫の需給が変わりやすいといえますが、個別型番の動向は実際の引き合いで確認する必要があります。
購買担当者が取るべき対応
- BOM照合:自社の部品表とPCN掲載の207コードを、サフィックスまで含めて突き合わせます。
- 区分の特定:該当品がTable 1〜4のどれかを確認します。LTBなしの品(Table 1・3)には当初から最終購入の機会がありません。表中の「LTBあり」は通知時点の分類であり、現在の追加注文受付を意味しません。
- 受注残と在庫の確認:期限内に受諾された注文について、残数、確保済み数量、出荷予定、適用条件をメーカー・正規代理店に文書で確認します。手元在庫と流通在庫は分けて把握してください。
- 供給不足の見積もり:今後の生産計画、保守・補修需要、安全在庫と、使用可能な在庫・出荷見込みを照合します。2027-04-28の最終出荷日はsubject to availabilityであり、全量出荷の保証ではありません。
- 代替評価:推奨代替がある品は評価サンプルを手配し、ない品は他社のピン互換品や設計変更を検討します。不足が見込まれる品から、評価・社内承認・切り替えの予定を立ててください。
- 顧客・品質部門との共有:認証済み製品では、変更管理や顧客承認に時間がかかる場合があります。
必要数量と不足見込みの考え方(仮想例)
以下は考え方を示すための仮想例であり、実際の数値ではありません。ある製品で対象MOSFETを月間2,000個使用し、今後の生産を24か月継続する計画だとします。さらに保守用の補修需要として年間1,000個、安全在庫として2か月分を見込む場合、必要数量は次のように整理できます。
- 生産分:2,000個×24か月=48,000個
- 保守分:1,000個×2年=2,000個
- 安全在庫:2,000個×2か月=4,000個
- 合計:54,000個
必要数量を、使用可能な手元在庫と受諾済み注文の出荷見込み数量に照らして、不足見込みを把握します。発注済みでも受諾・数量確保・出荷予定が未確認のものは、確保済み数量と分けて管理してください。不足分は追加LTBを前提とせず、残存在庫の確認や代替品への移行計画につなげます。代替品への切り替えを12か月後に予定している場合など、代替評価の完了時期によって必要数量は変わるため、両者を同じスケジュール表で管理することをお勧めします。
最終注文期限終了後の確認順序(2026年11月5日更新)
2026年10月28日の最終注文期限は終了しています。今後は、注文実績と供給見込みの確認を起点に、在庫と代替品への移行を管理してください。
- 受諾済み注文の確認:完全注文コードごとに、受諾数量、未出荷残数、確保済み数量、出荷予定、NCNRなどの適用条件をメーカー・正規代理店に確認する。
- 残存在庫の確認:手元在庫と流通在庫を確認し、ロット、デートコード、トレーサビリティ、保管状態、品質、返品条件を確認する。
- 需要との照合:生産・保守需要と供給見込みを照合し、不足する時期と数量を整理する。未確認の流通在庫や出荷を、確保済みとして計上しない。
- 代替移行の具体化:不足が見込まれる品から、代替候補の評価、社内・顧客承認、設計変更の予定を確定する。
期限終了は、流通在庫や受諾済み注文の出荷が一律に終了したことを意味しません。一方、期限後の追加注文受付は確認していません。在庫、価格、実際の出荷時期は、完全型番と数量を提示して個別に確認してください。
運用上のベストプラクティス
- LTB品は、受入時にロット情報、日付コード、梱包状態を記録し、長期保管を前提に管理します。
- 湿度や温度に配慮した保管環境を用意し、必要に応じて保管期限の定期確認を行います。
- 代替評価の結果は、承認書や変更管理記録として残し、将来の再評価に備えます。
- 同じ部品を複数製品で使っている場合は、製品横断で需要を合算し、数量を一本化して判断します。
AI Componentsの実務コメント
代替なし・LTBありの区分が大半を占める点が、今回のPCNの特徴です。最終注文期限が終了した現在は、代替探索と並行して、受諾済み注文の受注残・出荷見込みと残存在庫を確認し、需要をどこまで満たせるか判断する必要があります。
代替探索では、同じ名称に見える品でもパッケージや梱包単位(-7、-13など)の違いで評価対象が変わります。型番末尾まで正確に確認することが大切です。受諾済み注文の残数・出荷予定と、調達ルートごとの残存在庫を区別して確認すると、判断材料が増えます。
また、代替品への移行は、一度に全品を切り替えるよりも、優先度の高い品から段階的に進める方法が現実的です。使用数量が多い品、代替がない品、顧客認証が必要な品を先に評価し、残りは並行して進めるとよいでしょう。
調達のご相談
Diodes Zetex系EOL品の調達はAI Componentsへ
AI Componentsでは、以下の情報をお知らせいただければ、残存在庫の調査や代替候補の検討をご相談いただけます。期限後のLTB注文受付や供給を保証するものではありません。
- メーカー名
- 完全型番(サフィックス含む)
- 数量
- 希望納期
- ターゲット価格
- 代替可否(代替を許容できるか、条件は何か)
在庫・価格・納期はお問い合わせ内容を確認のうえでご案内します。
参考情報(一次情報)
最終的な判断は、必ず一次情報である公式PCNの最新版でご確認ください。
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